伊藤ノブコの日傘展に行ってきた。

オーダーメードやオリジナルの日傘を扱うネットショップ「日傘工房 パラソラ」を運営する伊藤ノブコは傘をインスタレーションとして使用した展示は何度か行っているが、完全に自分がコントロールする形で個展を行ったのは初めて事らしい。

彼女の話では、埼玉県のこの地「浦和」にある「楽風(rafu)」との出会いは人と人との繋がりから自然な流れで決まったという事。「難しく考える事無く、自然な流れでこの地で個展をする事を決めてしまった」との話だ。

本人は「流れで」と言うが、これは出会いを大切にして出会った人を裏切らないという思いの自然で強い彼女の気持ちが様々な人の思いを繋げた結果だと思う。

まさにそれは、埼玉の古い街にある美しく残された古民家のたたずまいにしっくり合い、「楽風」が、彼女の「日傘」作品のためにずっと待ち続けていたかのように見える、融合を感じてしまった。

展示は日本人固有の落ち着きと華やかさをもち、外から流れ込む風を包み込み、白熱灯のあたたかい光を受けて輝いていた。

アーティストとして生きていきたい私は、この展示を見て「クリエーターは全てを自ら生み出さなければならないという」無用な概念が取り払われ、自然の流れの中で自らを生かす手段としてのクリエイティブこそが一番重要な要素だという事を、あらためて感じさせてくれた。

いとうのぶこさんありがとうございました。

28日まで開催しているこの展示、時間を作れる人は無理をしてでも行ってみるべきだ。

http://mainichi.jp/articles/20160614/ddl/k13/040/002000c
http://www.tenaraido.jp/column10
https://www.facebook.com/nobuko.ito